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国内企業物価指数5月は前年比-2.7%、16年10月以来の下落率

ロイター / 2020年6月10日 11時4分

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日に発表した5月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比でマイナス2.7%で、2016年10月(同マイナス2.7%)以来の下落率だった。マイナスは3カ月連続。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年比マイナス2.4%だった。

前月比はマイナス0.4%で、4月のマイナス1.6%から下落幅は縮小。1)4月に急落した原油価格が5月は持ち直した、2)非鉄金属の商品価格が上昇したーーことを受けて、マイナス幅を縮小した。

消費税を除いたベースでは前年比マイナス4.1%、前月比ではマイナス0.4%だった。

消費税を除くベースで、前月比の下落に最も寄与したのは石油・石炭製品(マイナス8.1%)。前月のマイナス19.9%より下落幅を縮小した。続いて、化学製品(同マイナス0.3%)、農林水産物(同マイナス0.5%)だった。

一方、上昇に寄与したのは銅地金などの非鉄金属(同プラス0.7%)。中国経済の先行きが好感されて商品価格が上昇したことが影響し、4月の同マイナス1.8%からプラスに転じた。

日銀の担当者は、企業物価全体への影響が大きい原油価格について、足元では上昇傾向にあると指摘。「この動きが続けば、今後、企業物価全体にプラスの影響を与える可能性がある」とした。

先行きについては、6月以降も新型コロナの影響が引き続き企業物価の重しとなることが見込まれるとしたが、「先行きの経済回復に関する見方が改善すれば、市況性の高い商品が再び上昇する可能性も考えられる」とコメント。その上で「新型コロナが国際商品市況や海外、国内の実体経済にどのような影響を与えるか、しっかりと注視したい」と述べた。

(浜田寛子 編集:内田慎一)

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