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原油先物は下落、米在庫増で供給過剰巡る懸念が再燃

ロイター / 2020年6月10日 11時34分

 6月10日、アジア時間の原油先物は下落。米国の民間統計で原油と燃料油の在庫増加が示されたことを受け、供給過剰や燃料需要低迷への懸念が再燃した。写真はテキサスで昨年11月撮影(2020年 ロイター/Angus Mordant)

[東京 10日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米国の民間統計で原油と燃料油の在庫増加が示されたことを受け、供給過剰や燃料需要低迷への懸念が再燃した。

0055GMT(日本時間午前9時55分)時点で、北海ブレント先物 は0.57ドル(1.4%)安の1バレル=40.61ドル。

米WTI原油先物 は0.68ドル(1.8%)安の38.26ドル。

米石油協会(API)によると、6月5日までの1週間の米原油在庫は前週比840万バレル増加した。アナリストは170万バレルの減少を見込んでいた。ディーゼル油とヒーティングオイルを含むディスティレート(留出油)在庫も430万バレル増加。アナリスト予想は300万バレル増だった。

ブレント・WTI先物はいずれも8日に3カ月ぶり高値を付けたが、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、原油価格の上昇は行き過ぎとの見方も一部で出ている。

アクシコープのスティーブン・イネス氏は「投資家心理の変化を正当化するような新たな基礎的データがない中で価格上昇が続いたことを踏まえると、ブレントの下落は利食い売りの可能性が高い」との見方を示した。

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