世界の天然ガス需要、今年4%減 過去最大の落ち込み=IEA
ロイター / 2020年6月10日 14時20分
<description role="descRole:caption"> 6月10日、国際エネルギー機関(IEA)は年間見通しで、世界の天然ガス需要が今年、4%減少し、3兆8500億立方メートルと、過去最大の落ち込みになると予測した。写真はIEAのビロル事務局長。ニューデリーで2018年4月撮影(2020年 ロイター/Altaf Hussain) </description>
[ロンドン 10日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は10日公表の年間見通しで、世界の天然ガス需要が今年、4%減少し、3兆8500億立方メートルと、過去最大の落ち込みになると予測した。新型コロナウイルスの世界的流行と北半球の暖冬を理由に挙げた。
減少量は1500億立方メートルで、2008年の世界的金融危機直後の減少量の2倍となる見通し。
世界の主要な天然ガス市場では新型コロナ感染拡大を受けた封鎖措置や工業生産の落ち込みで価格が過去最低水準に下落。
石油・ガス開発各社は投資を削減し、投資決定を先送りしている。IEAによると、需要は2021年に回復する見通しだが、コロナ危機前の水準に早期に回帰する見込みはないという。
2020年通年では欧州、北米、アジアの成熟度が高い市場で需要が最も落ち込み、全体の減少幅の75%を占める見通しだとした。
IEAのビロル事務局長は「世界のガス需要は今後2年間で徐々に回復する見通しだが、早期に正常化するという意味ではない」と指摘。
「新型コロナ感染症危機は将来の市場動向に長期的に影響を及ぼし、市場の伸び率を抑え、不透明感を高めるだろう」とした。
IEAは2025年までの期間に需要が年750億立方メートル減少すると予想。2019年の世界需要の増加量と同じだけ減少することになる。
この記事に関連するニュース
-
世界の石炭需要、24─25年は横ばいに 電力需要が増加=IEA
ロイター / 2024年7月24日 20時15分
-
中国の天然ガス需要、24年は6.5─7.7%増の見通し=エネルギー局
ロイター / 2024年7月24日 15時0分
-
2023年の天然ガス生産量は世界で4兆2,829億立方メートル、OPEC加盟国合計はシェア15.7%(中東、カタール、イラン、米国、ロシア、世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月8日 0時40分
-
OPEC加盟国の2023年の原油輸出量は前年比2.9%減の日量1,971万バレル(中東、サウジアラビア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、イラン、アフリカ、世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月8日 0時20分
-
2023年の天然ガス輸入は前年比7.6%減(トルコ、ロシア、イラン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月4日 1時35分
ランキング
-
1高速鉄道TGVの破壊行為関与か、極左活動家の男を拘束 フランス当局、工具など所持
産経ニュース / 2024年7月29日 20時43分
-
2フランス一部通信設備に破壊行為 ケーブル切断 26日との関連不明
ロイター / 2024年7月29日 20時22分
-
3日台の絆「ますます深く」=地方議員サミットでメッセージ―頼総統
時事通信 / 2024年7月29日 22時13分
-
4ハリス米副大統領の偽動画拡散=Xでマスク氏、オーナー自ら規約違反か―米大統領選
時事通信 / 2024年7月29日 15時10分
-
5列車がトラックと衝突し脱線 約140人ケガ ロシア・ボルゴグラード州
日テレNEWS NNN / 2024年7月29日 23時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください