「兄の死を無駄にしないで」、暴行死黒人男性の弟が議会証言

白人警官に逮捕される際に暴行を受けて死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの弟のフィロニス・フロイドさんは１０日、下院司法委員会の公聴会に出席し、兄の死を無駄にしないでほしいと訴えた。代表撮影（２０１９年　ロイター）

［ワシントン　１０日　ロイター］ - 白人警官に逮捕される際に暴行を受けて死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの弟のフィロニス・フロイドさんは１０日、下院司法委員会の公聴会に出席し、兄の死を無駄にしないでほしいと訴えた。

ジョージさんは米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で、偽札を利用してたばこを買おうとしたと通報された男と外見が一致したことから、警察官が身柄を拘束しようとした際、首を圧迫され死亡。白人警官による暴力で黒人男性が死亡したこの事件を巡り、全米に抗議活動が広がった。

フィロニスさんは「ジョージは誰も傷つけなかった。２０ドルのために命を落とす必要はなかった。黒人の命は２０ドルの価値しかないのだろうか。今は２０２０年だ。こうしたことはもう終わりにしてほしい」と訴えた。