英、都市封鎖発動が1週間早ければ死者数半減できた=専門家
ロイター / 2020年6月11日 7時50分
6月10日、英政府科学諮問委員会の元メンバーで疫学者のニール・ファーガソン氏は、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウンが1週間早く導入されていたら、死者数を半減できていたとの見方を示した。写真は4月、ロンドンで撮影(2020年 ロイター/Dylan Martinez)
[ロンドン 10日 ロイター] - 英政府科学諮問委員会の元メンバーで疫学者のニール・ファーガソン氏は10日、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウン(都市封鎖)が1週間早く導入されていたら、新型コロナ感染症の死者数を半減できていたとの見方を示した。
英国の新型コロナ感染症による死者数は4万人を超えており、感染の疑いがあるケースを含めると5万人を超える。
ジョンソン首相は3月23日に封鎖措置を発動した。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授であるファーガソン氏は議員らに対し、英国は正しい措置を講じたが、タイミングが遅すぎたと指摘。
「ロックダウン導入前は、感染者が3─4日ごとに倍増するペースで拡大していた。つまり、ロックダウンの措置を1週間早く導入していれば、最終的な死者数を少なくとも半減できていただろう」と語った。
「ロックダウンの措置は妥当だったが、導入を早めていれば死者数が今より大幅に少なかったのは確かだ」と続けた。
ファーガソン氏は政府の非常時科学諮問委員会(SAGE)の委員を務め、新型コロナ対策立案に一役買った。ただ、外出制限違反を巡り委員を辞任した。
SAGEの現委員のジョン・エドマンズ氏もまた、ロックダウンをもっと早く発動すべきだったとの見解を前週末に示した。
ジョンソン首相は記者団に、政府の新型コロナ対応について何を後悔しているかや、どのような教訓を得たかについて語るのは時期尚早だと指摘。
「われわれは当時、ファーガソン教授を含むSAGEの助言に従って、この国にとって正しいと考えていた決定を下した」と述べた。
この記事に関連するニュース
-
英政府の“コロナ対応”調査結果公表 「誤ったパンデミック対策で多くの死者を…」厳しく批判
日テレNEWS NNN / 2024年7月19日 9時31分
-
【ひと】14年ぶりに保守党から政権を奪い返した労働党のキア・スターマー英首相(61)
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月8日 17時42分
-
ジョンソン元英首相が選挙集会で演説、土壇場で保守党支持訴える
ロイター / 2024年7月3日 10時22分
-
貧困は「増えている」とも「減っている」とも言える!? 統計データはいくらでも都合のいいように使えるという事実
集英社オンライン / 2024年7月3日 8時0分
-
アングル:政権奪還確実な英労働党、成長の障壁撤廃に向けEUと再協議へ
ロイター / 2024年7月3日 7時17分
ランキング
-
1バイデン大統領、米大統領選からの撤退を表明 代わりの候補としてハリス副大統領を指名
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 3時30分
-
2党内からの「撤退圧力」強まるバイデン氏、進退の判断にはジル夫人らの意向が影響か
読売新聞 / 2024年7月21日 9時45分
-
3トランプ氏、右耳の傷は幅2センチ=元主治医が明かす
時事通信 / 2024年7月21日 14時26分
-
4《トランプ前大統領銃撃事件で使用》「全米で広く出回る」AR-15ライフル、日本の暴力団が「使わない」理由
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 16時15分
-
5「トランプ氏なら終戦可能」 ジョンソン元英首相が寄稿
共同通信 / 2024年7月21日 22時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)