月例経済判断2カ月連続の上方修正へ、消費底打ちで=関係筋
ロイター / 2020年7月10日 9時32分
7月10日、政府は今月後半に公表を予定している7月の月例経済報告で、景気の総括判断を前月より小幅上方修正する方向で検討を始めた。写真は2017年1月、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 10日 ロイター] - 政府は今月後半に公表を予定している7月の月例経済報告で、景気の総括判断を前月より小幅上方修正する方向で検討を始めた。新型コロナウイルス感染拡大による内外需要の縮小で景気は厳しい状況にはあるものの、緊急事態宣言解除を受けた消費の回復や今後期待される輸出・生産の底打ちを反映させる。複数の関係筋が明らかにした。
総括判断の上方修正は6月に続き2カ月連続となる見通し。6月は「新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にあるが、下げ止まりつつある」としていたが、景況が下げ止まり上向きに転じつつある状態を表現する方向だ。
政府は、8日に公表された景気ウオッチャー調査の現状判断DIが、飲食店の再開などにより前月比で23.3ポイントと過去最大の上昇幅を記録したことなど、消費の回復傾向に着目している。輸出や生産も、中国向けなどの回復で先行きの改善が見込まれており、項目別で「消費」「輸出」「生産」の表現も上方修正を検討している。
もっとも、景気の本格的回復への道のりは険しいとの見方が多い。遅行指標である雇用が十分に回復しない場合は消費の改善を下押ししかねず、夏以降が日本経済の正念場となるとみられる。九州地方などを襲った豪雨による被害が消費などに与える影響も不透明要因だ。
(竹本能文)
この記事に関連するニュース
-
7月の景気判断「緩やかに回復」 輸出は「おおむね横ばい」
共同通信 / 2024年7月25日 17時2分
-
景気判断「足踏みみられるが緩やかに回復」で据え置き、輸出を下方修正=7月月例報告
ロイター / 2024年7月25日 13時41分
-
IMF、24年世界成長率見通し3.2%に据え置き インフレリスク指摘
ロイター / 2024年7月16日 22時3分
-
「えっ!これまで“景気後退局面”だったの?」5月の景気動向指数、一致CIの変化がしっかりしすぎて…【エコノミストが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月6日 7時0分
-
5月景気動向指数1.3ポイント上昇、3カ月連続改善で判断引き上げ
ロイター / 2024年7月5日 14時40分
ランキング
-
1「日本の歴史に残る急落」日経平均2200円超の暴落にNISAで投資する人は? 今後の株価はどうなる?背景にアメリカ経済への不安感【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月3日 13時40分
-
2松屋が「200円台」朝定食を値上げ! 代わりに大幅値下げしたメニューとは? 外食チェーンの「朝食」競争に新展開
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月3日 6時15分
-
3円の暴落どころか紙くず化が始まってもおかしくない…儲けるのではなく資産防衛のため持つべき株と金融商品
プレジデントオンライン / 2024年8月3日 7時15分
-
4「ハリス大統領誕生」にはまだ多くの関門がある 大統領選まで100日弱、息を吹き返した民主党
東洋経済オンライン / 2024年8月3日 9時30分
-
5「校内スマホ禁止」は絶対か?動き始めた生徒たち 生徒主導の「校則見直し」西武文理の場合ー前編
東洋経済オンライン / 2024年8月3日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)