ロシア、アビガン後発薬の効果擁護 日本臨床で有効性確認できず
ロイター / 2020年7月11日 0時5分
10日、ロシア製薬ケムラーは新型コロナウイルス感染症の治療薬候補とされる抗インフルエンザ治療薬「アビガン」のジェネリック(後発薬)「アビファビル」の効果を擁護した。写真はアビファビル。 サードパーティー提供(2020年 ロイター)
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア製薬ケムラーは10日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補とされる抗インフルエンザ治療薬「アビガン」のジェネリック(後発薬)「アビファビル」の効果を擁護した。
藤田医科大学(愛知県)は同日、アビガンの臨床研究の結果について、統計的な有意差はなかったと発表した。
ロシア直接投資基金(RDIF)と提携し、アビファビルの生産を手掛けるケムラーの幹部は、日本で示された臨床試験は「暫定」結果にすぎず、最終的な結論を下すことはできないと述べた。
また、アビファビルは新型コロナ感染の初期、もしくは軽症の患者で最も効果があると指摘した。
同国の新型コロナ感染者は累計71万3936人と、世界に4番目に多い。しかし、10日の新規感染者数は6653人と、5月中旬に記録した約1万2000人から大幅に減少した。死者は累計1万1000人超。
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