英住宅市場、8月は需要が急拡大 庭付き物件が人気

　９月１０日　英王立公認不動産鑑定士協会（ＲＩＣＳ）が公表した調査によると、国内の住宅市場は８月に回復ペースが加速し、価格は４年ぶりの高水準に上昇した。庭付きの物件が人気を集めた。写真は２０１７年９月、ロンドンで撮影（２０２０年　ロイター/Eddie Keogh）

［ロンドン　１０日　ロイター］ - 英王立公認不動産鑑定士協会（ＲＩＣＳ）が公表した調査によると、国内の住宅市場は８月に回復ペースが加速し、価格は４年ぶりの高水準に上昇した。庭付きの物件が人気を集めた。

８月のＲＩＣＳ住宅価格指数（「上昇」との回答から「下落」との回答を引いた数値）はプラス４４で、２０１６年２月以来の高水準。７月のプラス１３から大幅に上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想はプラス２５だった。

価格はロンドンを除き、全国的に上昇。ロンドンは過去２カ月間ほぼ横ばいが続いている。

住宅市場にはミニブーム到来の兆しがあり、政府による緊急の減税措置も支えとなっている。

ＲＩＣＳは、新型コロナウイルス対策のロックダウン（都市封鎖）の経験が、庭付き物件へのシフトにつながっており、これが需要の急拡大を後押ししたとみている。