日産、ドル・ユーロ建社債の発行を検討 資金調達を多様化

日産自動車は、米ドル建てとユーロ建ての社債の発行を検討している。７月撮影（２０２０年　ロイター/Issei Kato）

［東京　１０日　ロイター］ - 日産自動車<7201.T>は、米ドル建てとユーロ建ての社債の発行を検討している。同社広報が１０日、明らかにした。それぞれ複数の年限で起債、発行規模は投資家需要などを考慮して決める。同社は業績不振を踏まえた構造改革を進めており、資金調達の多様化を進める。

米ドルとユーロ建ての社債の発行は、少なくとも１９９９年に仏ルノー とのアライアンスを開始してから初めてとなる。国内向けには７月、社債を４年ぶりに発行し総額７００億円を調達した。

同社は２１年３月期の連結純損失が６７００億円と予想している。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、国内外での販売不振や構造改革費用が響くと見ている。

(平田紀之)