ユーロ上昇、ECB総裁「為替目標にせず」と強調=NY市場
ロイター / 2020年9月11日 6時22分
終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで1週間ぶり高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、ECBは為替レートを注視しているものの、金融政策の手段ではないと発言したことを受けた。フランクフルトで2017年3月撮影(2020年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで1週間ぶり高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、ECBは為替レートを注視しているものの、金融政策の手段ではないと発言したことを受けた。
こうした発言は、最近のユーロ高にもかかわらず、ECBがユーロ下落につながる措置を取る可能性が低いことを示唆しており、ユーロ上昇の材料になった。
ユーロ
ただ、ユーロ高はユーロ圏のような輸出依存型経済には打撃になり、為替が金融政策にとって重要な問題だと発言したレーン専務理事兼主任エコノミストなど、一部当局者から懸念の声も上がっている。
ラガルド総裁は理事会後の会見で、ECBはユーロを注意深く見守っているとしながらも「為替レートを目標にしているわけではない」と強調した。
ラガルド氏の会見直前、ブルームバーグがユーロ高に過剰反応する必要はないという関係筋の話を報道。トレーダーは、この報道がユーロ上昇につながったと述べた。
プリンシパル・グローバル・インベストメンツのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は「ECBがユーロ高への対応で実際には打つ手がほとんどないことを市場は見抜いている。金利はほぼ限りなく低く、種々の資産購入・融資プログラムはすでに相当な規模に膨らんでいる」と述べた。
終盤のドル指数<=USD>は0.1%安の93.345。前日は4週ぶりの高値を付ける場面もあった。
米労働省がこの日に発表した9月5日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は88万4000件と、前週から横ばいにとどまり、新型コロナウイルス禍からの回復が一段と緩やかになっている状況が浮き彫りになった。市場予想は84万6000件だった。
また、米労働省が発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.3%上昇と、市場予想の0.2%上昇をやや上回った。サービスが底堅く伸びた。
ドルは対円
英ポンド
ドル/円 NY終値 106.13/106.14
始値 106.07
高値 106.23
安値 105.99
ユーロ/ドル NY終値 1.1813/1.1817
始値 1.1836
高値 1.1916
安値 1.1811
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「今買わないと後悔しますよ」 客を萎えさせる「店員の声かけ」はこれだ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 8時5分
-
2福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
-
3「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
-
4「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
5「タワマン節税」「空き家問題」2つの不動産相続ルール変更で何が変わる?マンションや古い物件の活用方法は?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください