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アストラゼネカのワクチン治験中断は「警鐘」、落胆不要=WHO

ロイター / 2020年9月11日 6時32分

英製薬大手アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を中断したことを巡り、世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は10日、「目を覚まさせる警鐘」となったが、落胆する必要はないとの見方を示した。写真はイメージ。4月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[チューリヒ 10日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカ が新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を中断したことを巡り、世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は10日、「目を覚まさせる警鐘」となったが、落胆する必要はないとの見方を示した。

今回の中断について、「治験の過程では浮き沈みがあるもので、備えをしなければならないということに気付かせる警鐘だ」と記者会見で指摘。その上で「落胆する必要はない。こうしたことは起こるものだ」と述べた。

WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏も「ウイルスとの競争、命を救うための競争であり、企業間や国家間の競争ではない」と強調した。

アストラゼネカは8日、被験者1人に説明できない疾患が生じたため、全世界で治験を中断したと発表した。

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