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韓国LGとSKのEV電池訴訟、米ITCが再び判断延期

ロイター / 2020年12月10日 12時18分

 12月9日 韓国の電気自動車(EV)用電池大手LG化学が、企業秘密を不正に入手したとして同国の同業SKイノベーションを訴えていた問題で、米国際貿易委員会(ITC)は決定を来年2月10日に延期すると発表した。写真は2017年2月、ソウルで撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ワシントン/ソウル 9日 ロイター] - 韓国の電気自動車(EV)用電池大手LG化学が、企業秘密を不正に入手したとして同国の同業SKイノベーションを訴えていた問題で、米国際貿易委員会(ITC)は9日、決定を来年2月10日に延期すると発表した。

米テスラやゼネラル・モーターズ(GM)にEV用電池を供給するLG化学は昨年訴えを起こし、SKによる企業秘密の窃盗を理由に、同社が米国内で電池を生産したり、電池生産に不可欠な部品を輸入するのを禁止するよう求めた。SKは不正を否定。ITCは10日に判断を示すとみられていた。

ITCがSKに不利な決定を下せば、同社のEV用電池と部品の輸入禁止につながり、供給先の独フォルクスワーゲン(VW)と米フォード・モーターに影響が及ぶ可能性がある。SKが2022年の稼働に向け、米ジョージア州で建設中の電池工場にも影響する。同工場は、近くのテネシー州にあるVWのEV生産ラインに電池を供給する予定。

ITCは2月にLG化学に有利な仮決定を出した。同社はその後、電池事業を分離して子会社「LGエナジーソリューション」を新設した。

ITCは決定を遅らせた理由を明らかにしていない。

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