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国債発行総額270兆円超に、市中増発は抑制=20年度3次補正で政府筋

ロイター / 2020年12月10日 15時19分

政府が15日決定する2020年度3次補正編成に伴う予算ベースの国債発行総額は270兆円超と、過去最大を更新する見通しとなった。写真は、2020年12月4日に会見する菅義偉首相。(2020年 ロイター/プール経由)

[東京 10日 ロイター] - 政府が15日決定する2020年度3次補正編成に伴う予算ベースの国債発行総額は270兆円超と、過去最大を更新する見通しとなった。新たな経済対策の財源調達や税収不足を補う追加分を含め、2次補正からの増発規模は20数兆円となる。一方、金融機関向けのカレンダーベース市中発行額については借換債の前倒し発行分を10兆円規模で活用するなどし、年度途中の増発を極力抑える方向だ。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う1次、2次補正予算の編成で国債発行総額は253兆2648億円まで膨らんだ。財政支出40兆円の対策追加を裏付ける3次補正に合わせ、20年度の国債発行計画をさらに見直す。

追加発行する国債のうち、新規国債では経済対策の3次補正分と、昨年末に63兆5130億円と想定した今年度税収の下振れ分が増発要因となる。

新規国債は累次のコロナ対策に伴う発行見直しで90兆1589億円とした。3次補正で国債費などの既定経費を数兆円差し引いても、新規発行額は110兆円超となる。財政投融資による補正追加分を財投債で追加調達するかは今後詰める。

市中向けでは、「前倒し債」の活用などでカレンダーベースの増発規模を抑制したい考え。リーマン危機後や東日本大震災に伴う発行総額の急激な変化にも前倒し債で対応してきた。

現時点で212.3兆円としているカレンダー発行額を見直す場合でも、満期償還が1年以内の割引短期債で調整するとみられ、利付債の増発はいずれの年限債も見送られる公算が大きい。21年度国債発行計画は今回の計画見直しとは別に21日に決める。

(山口貴也)

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