カナダ中銀、政策金利据え置き 量的緩和も維持
ロイター / 2021年3月11日 3時2分
カナダ中銀は10日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%に据え置くことを決定。フォワードガイダンスと量的緩和政策も現行を維持する。写真は2017年、オタワの中銀前で撮影(2021年 ロイター/Chris Wattie/File Photo)
[オタワ 10日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は10日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%に据え置くことを決定した。フォワードガイダンスと量的緩和(QE)政策も現行を維持する。
金利据え置きは予想通り。中銀は声明で「世界経済は、地域的、部門的な隔たりはあるものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復しつつある」と指摘。「カナダ経済は、感染拡大第2波とこれに対する抑制措置に予想よりも良く耐えている」とした。
その上で、第1・四半期のカナダの経済成長率について、1月時点ではマイナス成長を予測していたが、現時点ではプラス成長を予想していると表明。ただ、経済見通しは改善したものの、異例の金融政策による支援はなお必要との見方を示し、スラック(需給の緩み)が吸収されるまで金利を据え置く姿勢を示した。スラックは2023年まで解消しないとみられている。
労働市場については、雇用がパンデミック(世界的大流行)前の水準を大きく下回っていると指摘。感染力が強い新型コロナ変異株の感染拡大で、回復過程が一段と不安定になるリスクがあるとした。
アナリストは中銀の声明がおおむね予想通りだったと指摘。BMOキャピタルマーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「経済が予想より良好に推移していると、誰の目にも明らかなことを中銀は改めて確認した。同時に、近い将来に政策変更はないとのメッセージも強調した」と述べた。
マネックス・カナダのシニア外為市場アナリスト、サイモン・ハービー氏は「中銀が市場予測ほど速く、急激に景気支援策を引き揚げないようにみえる」と指摘。ただ「テーパリング(量的緩和縮小)の日程について、4月にも明らかにする可能性がある」とし、「ワクチン接種の進展と入手されるデータが鍵になる」との見方を示した。
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