前場の日経平均は続伸、米緩和長期化の思惑が支援
ロイター / 2021年5月10日 12時21分
5月10日、前場の東京株式市場で日経平均は続伸した。前週末発表の米雇用統計が市場予想を下回り金融緩和長期化の思惑から米主要3指数が上昇した流れを引き継いだ。ニューヨーク連銀、3月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比245円87銭高の2万9603円69銭となり、続伸した。前週末発表の米雇用統計が市場予想を下回り金融緩和長期化の思惑から米主要3指数が上昇した流れを引き継いだ。
前週末の米国株式市場ではダウ工業株30種が5日続伸し最高値を更新、S&P総合500種指数も3日続伸し高値を更新。ナスダック総合も続伸した。
米雇用統計の結果が市場の予想を大きく下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化への期待が強まった。 日経平均は朝方に一時下落する場面もあったが、すぐに切り替えし上昇。買い一巡後は、高値圏でのもみあいとなった。
市場では「決算が出そろうのを待っている状況だ。そうなれば機関投資家も動きやすくなり、資金も入ってくるのではないか」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部長)との声が聞かれた。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感も引き続き重しになった。
TOPIXは1.04%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1960億9600万円だった。東証33業種では、鉄鋼、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属の上げが目立った一方、小売や電気・ガス、海運がさえなかった。
個別では、ソフトバンクグループやダイキン工業、エムスリーがしっかり。一方、ファーストリテイリングやセブン&アイ・ホールディングスは売られた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1507銘柄、値下がりが599銘柄、変わらずが83銘柄だった。
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