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温暖化対策、鉄鋼セクターの脱炭素化が課題に=調査

ロイター / 2021年8月10日 16時2分

コンサルティング会社ウッドマッケンジーは10日、二酸化炭素(CO2)排出量を75%削減し、地球温暖化による気温上昇を摂氏2度未満に抑えるためには、世界の鉄鋼セクターの脱炭素化を優先する必要があるとの報告書をまとめた。写真は、ドイツ・デュイスブルクの製鉄所にある高炉の様子。2019年1月28日に撮影。(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[北京 10日 ロイター] - コンサルティング会社ウッドマッケンジーは10日、二酸化炭素(CO2)排出量を75%削減し、地球温暖化による気温上昇を摂氏2度未満に抑えるためには、世界の鉄鋼セクターの脱炭素化を優先する必要があるとの報告書をまとめた。

報告書は、世界のCO2排出量を2020年の30億トンから2050年までに7億8000万トンに削減するのは、鉄鋼セクターにとって、非常に厳しい課題になると指摘。同セクターは世界の温室効果ガス排出量の7%を占める。

同社のシニアアナリスト、ミヒル・ボラ氏は、脱炭素化に加え、先進国は水素の活用など革新的な新しい製鉄方法の採用を増やす必要があるとした上で、ロイターに対し「課題は山のようにあり、課題を克服するには、鉄鋼メーカーが直ちに行動を起こすこと、巨額の資本投資、技術面での協力、政府の政策支援が必要だ」と述べた。

鉄鋼需要は2020年ー50年に23%増加し23億トンとなる見通し。インド、東南アジア、南米など途上国の需要が中心になるという。

一方、世界の粗鋼生産の60%近くを占める中国では、鉄鋼需要が近くピークに達し、同期間中に鈍化する見通し。目標を達成するには、中国の排出量を現在の水準から88%減らす必要があるという。

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