ロシア産ガスのドイツ向け輸送再開、欧州のガス卸売価格下落
ロイター / 2021年11月10日 10時35分
ロシア産天然ガスをポーランド経由で欧州に運ぶパイプライン「ヤマル」のドイツ方面へのガス輸送が8日遅くに再開され、連日の輸送停止で上昇していた欧州のガス卸売価格は9日に下落した。資料写真、バルブを回す作業員、2006年12月撮影(2021年 ロイター/Vasily Fedosenko)
[モスクワ 9日 ロイター] - ロシア産天然ガスをポーランド経由で欧州に運ぶパイプライン「ヤマル」のドイツ方面へのガス輸送が8日遅くに再開され、連日の輸送停止で上昇していた欧州のガス卸売価格は9日に下落した。
ロシアが欧州向けガス供給を増やす約束を履行し、冬季のガス需要が増える前に供給不足と価格高騰への懸念が解消されるとの期待が高まっている。
ドイツのパイプライン運営会社のデータによると、ロシアはドイツ方面へのガス輸送を8日に停止した後、同日遅くに再開。その後は輸送量を増やし、約2週間ぶり高水準まで引き上げた。
ロシア産ガスは欧州のガス供給の3分の1を占めており、欧州のガス価格が高騰する時期にはロシアの供給方針が大きな影響力を持つ。
ロシアのプーチン大統領は先に、国営ガスプロムに対し、国内備蓄を満杯にしてから欧州に供給するよう指示。ガスプロムは9日、欧州の5つの地下貯蔵庫向けのガス供給を開始したと明らかにした。
欧州連合(EU)と英国のガス卸売価格は下落したものの、市場関係者はさらに低下する可能性について、ロシアのガス供給を巡る懸念が一段と払拭(ふっしょく)されるかどうかと、この冬の厳しさ次第だと指摘する。
この記事に関連するニュース
-
米カリフォルニア州のガソリン在庫規制法案に、近隣州知事が価格高騰懸念から再考要請(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 11時30分
-
ウクライナ経由のガス供給、ロシアは継続の意向=プーチン氏
ロイター / 2024年9月5日 19時49分
-
「石油・天然ガスの禁輸」でも「金融SWIFT制裁」でもない…プーチン大統領に最もダメージを与える制裁とは
プレジデントオンライン / 2024年8月30日 9時15分
-
ロシア、欧州のガス購入価格高騰を警告 ウクライナの契約延長なければ
ロイター / 2024年8月29日 11時57分
-
ロシア領侵攻で高まる世界戦争への発展可能性 ウクライナ戦争はスラブ人同士の問題だ
東洋経済オンライン / 2024年8月27日 11時0分
ランキング
-
1先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月22日 13時5分
-
2ヒズボラ、対イスラエル攻撃激化=一斉爆発で「最初の報復」
時事通信 / 2024年9月22日 18時4分
-
3「慰安婦は強制ではなかった」韓国・大学教授の発言に学生ら騒然
KOREA WAVE / 2024年9月22日 11時56分
-
4日米豪印、海洋安保協力拡大へ 中国念頭に「威圧的な操船」非難
ロイター / 2024年9月22日 15時20分
-
5ゼレンスキー大統領が訪米へ 砲弾生産工場を視察と報道
共同通信 / 2024年9月22日 16時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください