米CPI、10月は前年比6.2%上昇で90年11月以来の伸び率
ロイター / 2021年11月11日 0時35分
米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.2%上昇と、1990年11月以来の大幅な伸びを記録した。写真は2020年4月撮影(2021年 ロイター/Lawrence Bryant)
[ワシントン 10日 ロイター] - 米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.2%上昇と、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録した。ガソリンや食品価格が上昇する中、伸びは前月の5.4%上昇から加速し、市場予想の5.8%上昇も上回った。世界的なサプライチェーンの混乱を背景に、インフレが来年にかけても高止まりする兆候を示唆した。
前月比は0.9%上昇。9月の0.4%上昇から加速し、予想の0.6%を上回った。
10月の内訳では、ガソリンが6.1%上昇。9月は1.2%上昇していた。食品は0.9%上昇。肉、卵、魚、野菜、穀物、ベーカリー製品が上昇した。一方、アルコール飲料は下落した。
家賃は0.4%上昇。自動車は新車・中古車とも値上がりした。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.6%上昇。前月は0.2%上昇、市場予想は0.4%上昇だった。
前年同月比では4.6%上昇と、91年8月以来の大幅な伸びとなり、2カ月連続で4%台で推移した。市場予想は4.3%上昇だった。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は「供給の混乱とサービスの回復は、予想を上回る高インフレが米連邦準備理事会(FRB)の想定以上に持続する可能性があるという著しい懸念につながっている」と指摘。「来年にはモノのインフレがサービスのインフレにシフトすると予想するが、全ての兆候はサプライチェーンのボトルネックが短期的にインフレをあおり続ける様子を示唆している」と述べた。
また、キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は「インフレ圧力が拡大していることを示す証拠が増えており、FRB当局者の想定以上に高インフレが長期化することが強調されている」と語った。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「令和のコメ騒動」不足解消でも楽観できない事情 人口減少社会で「農地改革」が進まない本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 8時0分
-
2高齢者のダイエットは危険!実は寿命を削ってしまう可能性もあることが判明
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月19日 11時0分
-
3日系企業、社員の一時帰国容認も=邦人に募る不安―中国・男児襲撃事件
時事通信 / 2024年9月19日 21時1分
-
4JR貨物、不正を起こした「不適切な風土」の深層 データ不正が「現場の知恵」と化していた可能性
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 8時0分
-
5都営大江戸線なぜ「うるさい」? 建設後押しの“2大特徴”が騒音の原因に ただし改善も進行中
乗りものニュース / 2024年9月20日 7時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください