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英銀行に「大きすぎてつぶせない」問題なし、中銀が初の評価公表

ロイター / 2022年6月10日 18時10分

 6月10日、イングランド銀行(英中央銀行)は、将来の危機時における各行の破綻処理計画について初めて評価を公表し、もはや銀行の「大きすぎてつぶせない(too big to fail)」問題はないとして満足感を示した。写真はロンドンのイングランド銀行。2017年4月撮影(2022年 ロイター/Hannah McKay)

[ロンドン 10日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は10日、将来の危機時における各行の破綻処理計画について初めて評価を公表し、もはや銀行の「大きすぎてつぶせない(too big to fail)」問題はないとして満足感を示した。

ただ、主要3行に不備があったとしたほか、6行について「さらに強化すべき分野」があるとも指摘した。

英中銀は、2007─09年の世界金融危機時のように納税者が銀行を救済する事態の回避を目指している。

評価の中で、納税者ではなく株主や投資家がコストを負担することにより、重要なサービスを維持しながら全般的に銀行を問題なく処理することができると確信したと指摘した。

一方、不備があるとされたのは、ロイズ、スタンダード・チャータード、HSBCの3行。破綻処理実行能力を不必要に複雑化させると指摘された。いずれも10日に個別で声明文を出し、破綻処理計画を見直していると説明した。

このほか、今回評価対象となったのはバークレイズ、ナットウエスト、ネーションワイド、サンタンデールUK、バージン・マネーUK。

英中銀は24年に再度評価を行い、その後も2年ごとに進捗状況を見直すとしている。

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