米、「インド・中東・欧州経済回廊」で覚書 中国に対抗
ロイター / 2023年9月10日 16時16分
米国、インド、中東、欧州連合(EU)の指導者らは9日、ニューデリーで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせ、欧州・中東・南アジアを結ぶ多国間鉄道・港湾構想を発表した。写真はバイデン米大統領。9月9日、ニューデリーで撮影(2023年 代表撮影)
Nandita Bose
[ニューデリー 9日 ロイター] - 米国、インド、中東、欧州連合(EU)の指導者らは9日、ニューデリーで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせ、欧州・中東・南アジアを結ぶ多国間鉄道・港湾構想を発表した。
「インド・中東・欧州経済回廊(IMEC)」に関する覚書は、EU、インド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、米国、その他G20パートナーによって署名された。
米国は世界的なインフラ整備で中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗しようとしている。
バイデン米大統領は今回の覚書について、2つの大陸の港を結ぶ「真のビッグディール(大きなこと)」であり、「より安定・繁栄し、統合された中東」につながると述べた。
米当局者によると、この構想は中東諸国を鉄道で結び、港でインドと接続させることで輸送時間やコスト、燃料の使用量を削減し、湾岸諸国から欧州へのエネルギー・貿易の流れを後押しすることが狙い。
覚書によると、IMECはインドとアラビア湾を結ぶ東側回廊と、アラビア湾と欧州を結ぶ北側回廊の2回廊で構成されることが想定されている。
鉄道ルートに沿って、参加国は電力・データ回線用のケーブルや、発電に使用する再生可能エネルギー由来の水素パイプラインを敷設する予定だ。
この構想の金銭面の詳細はまだ明らかにされていない。
この記事に関連するニュース
-
中国がアメリカを抜いて「No.1」になる未来はない…「無敵の超大国」がいなくなった世界に迫る巨大リスク
プレジデントオンライン / 2024年7月31日 16時15分
-
貿易・投資の構造に分断と再編の兆し、2024年版「ジェトロ世界貿易投資報告」発表(世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月26日 15時10分
-
中国の鉄道貨物輸送の主要指標が世界首位、米ロの合計を上回る
Record China / 2024年7月16日 21時30分
-
中国EVメーカー、米国とEUの関税引き上げで新興市場に軸足移す―シンガポールメディア
Record China / 2024年7月9日 8時0分
-
中ロ首脳、ユーラシア安保構想を表明 SCO 西側への対抗鮮明
ロイター / 2024年7月5日 0時0分
ランキング
-
1米国の関与否定=ハマス最高指導者殺害―ブリンケン氏
時事通信 / 2024年7月31日 21時38分
-
2戦術核兵器の演習実施=NATOけん制で最終段階―ロシア
時事通信 / 2024年7月31日 18時31分
-
3PAC3を日本からアメリカへ輸出決定「ウクライナに回る可能性」…ロシア高官、対抗措置を警告
読売新聞 / 2024年7月31日 19時59分
-
4「復讐が義務」イラン最高指導者がイスラエルへの報復を明言 ハマストップの殺害うけ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月1日 5時44分
-
5パリ五輪村のヘルシー食堂、「肉を出せ!」不満続出で計画修正 「東京はよかった」の声も
産経ニュース / 2024年7月31日 14時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください