モロッコ地震、食料や水などの確保に苦戦 各国が相次ぎ支援へ
ロイター / 2023年9月11日 7時16分
マグニチュード6.8の地震発生から3日目を迎えた10日のモロッコの被災地域では、食料や水、避難場所をなかなか確保できない状況に置かれている。写真は震源地に近いアミズミズで、がれきの中を歩く男性(2023年 ロイター/Nacho Doce)
Ahmed Eljechtimi
[ムーレイ・ブラヒム(モロッコ) 10日 ロイター] - マグニチュード(M)6.8の地震発生から3日目を迎えた10日のモロッコの被災地域では、食料や水、避難場所をなかなか確保できない状況に置かれている。
震源地を含めて被害が大きかった場所の多くが山間部に位置し、たどり着くのに苦労するため救助活動も難航。国営テレビによると、これまでに死者は2122人、負傷者は2421人に達した。行方不明者の捜索は続いており、既に1960年以降に同国で起きた地震として最大となった死者数はさらに増える公算が大きいとみられる。
中部の都市マラケシュから南に40キロ離れたムーレイ・ブラヒム村では、被災した男性(36)が「われわれは何もかも、家も全て失った」と語り、まだ政府からほとんど支援が受けられないので水や食料、電力が不足していると訴えた。
こうした中でモロッコ政府は10日、被災者支援に充当する緊急予算を計上。救助チームの強化や水と食料、テント、毛布の配布に動きつつある。
世界保健機関(WHO)は、今回の地震で被害を受けた人は30万人余りに上るとの見方を示した。
諸外国も支援に乗り出している。スペインからは56人と4頭の捜索犬で構成する救助チームがモロッコに到着。英国も60人の捜索・救助専門家と4頭の捜索犬、4人の医療チームを派遣すると表明したほか、カタールの捜索・救助チームがモロッコに向けて出発した。
バイデン米大統領は、地震の犠牲者に哀悼の意を表した上で「モロッコの人々にとって必要な援助を提供する用意がある」と述べた。
フランスも支援態勢を整えており、モロッコからの正式な要請を待っていると説明した。
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