台湾総統、「自らの運命コントロールする」 自衛の決意表明へ

　台湾の蔡英文総統（中央）は１０日に行う双十節（中華民国の建国記念日）での演説で、台湾は「自らの運命をコントロール」するために努力し、自ら築いた防衛体制で台湾を守るとの決意を示す。ロイターが演説内容を確認した。写真は高雄で９月撮影（２０２３年　ロイター／Carlos Garcia Rawlins）

Yimou Lee　Ben Blanchard

[台北 ９日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は１０日に行う双十節（中華民国の建国記念日）での演説で、台湾は「自らの運命をコントロール」するために努力し、自ら築いた防衛体制で台湾を守るとの決意を示す。ロイターが演説内容を確認した。

蔡氏は、１０日の演説で２０１６年の政権発足以降、中国との間で「常に約束を守り、現状を維持してきた」と述べ、挑発したり、リスクを冒したり、圧力に屈することはなかったと強調する。

就任以降、自前の潜水艦を建造するなど軍事力近代化を進めてきたが、演説では台湾製潜水艦について、自衛の決意や台湾の将来は自らが決めるという意思の表れだと強調する。

「われわれは困難に直面しても、前進し続けなければならない。前進しなければ後退し、努力しなければ自らの未来と運命をコントロールすることはできない」と述べる。