ガザ地区の人道支援、必要な対応検討＝国連事務総長の提案で官房長官

　１０月１０日午後、松野博一官房長官（写真）は会見で、国連のグテレス事務総長が９日にパレスチナ自治区ガザ地区への医療機器や食料などの人道的支援物資と人材が必要との見解を示したことに対し、必要な対応について検討していきたいとの見解を示した。写真は都内で２０２１年１０月撮影（２０２３年　ロイター/Kim Kyung-Hoon） on

Kazuhiko Tamaki

［東京　１０日　ロイター］ - 松野博一官房長官は１０日午後の会見で、国連のグテレス事務総長が９日にパレスチナ自治区ガザ地区への医療機器や食料などの人道的支援物資と人材が必要との見解を示したことに対し、必要な対応について検討していきたいとの見解を示した。

松野官房長官は、グテレス事務総長の提案に日本政府としてどのように対応していくのかとの質問に対し「現地の情勢を深刻な懸念を持って注視している」と述べるとともに「現在はこれ以上の被害が生じないよう事態の沈静化を最優先にすべきとの考えから、日本政府としても国際社会と連携しつつ、外交努力を行っている」と説明した。

その上で「今後の情勢を踏まえつつ、必要な対応につき検討していきたい」と語った。

グテレス国連事務総長は、イスラム組織ハマスが行ったイスラエルへの大規模攻撃を受け、イスラエルがガザ地区の完全包囲を開始すると発表したことを「非常に遺憾に思う」と述べた。ガザ地区には医療機器や食料などの人道的支援物資と人材が必要で、救援と必要物資の現地入りを促進しなければならないとした。