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世界の銀行の5%、高金利長期化なら脆弱に=IMF

ロイター / 2023年10月10日 18時52分

 10月10日、国際通貨基金(IMF)は、国際金融安定性報告書を公表し、中央銀行が高金利を長期間維持した場合、世界の銀行の5%前後がストレスに脆弱になるとの見方を示した。写真はカリフォルニア州サンタクララのシリコンバレー銀行。3月13日撮影(2023年 ロイター/Brittany Hosea-Small)

Pete Schroeder

[ワシントン 10日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は10日、国際金融安定性報告書を公表し、中央銀行が高金利を長期間維持した場合、世界の銀行の5%前後がストレスに脆弱になるとの見方を示した。

世界経済がスタグフレーションに突入した場合、さらに30%の銀行がストレスに脆弱になるという。

IMFは米シリコンバレー銀行などの破綻を受けて29カ国の約900行を対象に従来よりも厳しいストレステスト(健全性審査)を実施。基本シナリオでは高金利の長期化、預金流出リスクを想定。「深刻だがあり得る」シナリオでは世界経済がスタグフレーションに突入することを想定した。

IMFのトビアス・エイドリアン金融資本市場局長は先週のインタビューで「基本シナリオでは約5%の銀行が資本面で相対的に弱くなる。深刻なストレス下では、その数が30%以上になる」と指摘。

問題に陥る可能性がある銀行の名前は挙げなかったが、小規模銀行と大手行の双方が含まれているという。

「シナリオによっては、一部の大手金融機関が圧力にさらされる可能性があることは間違いない」とした上で、先の米銀行危機では中小銀行の破綻がいかに金融の安定を損ない得るかが示されたと述べた。

IMFは各国政府に対し国内銀行を積極的に監督し、審査官が「介入」姿勢を強めるべきだと主張。ダイレクト・レンダーはより「タイムリーで決定的な」是正措置を講じる必要があるとした。資本増強により銀行の耐性を「緊急に」高める必要性があるとの認識も示した。

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