ＧＭとカナダ労組が新協約巡り暫定合意、工場ストは早期終結

　１０月１０日、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とカナダの労働組合ユニフォー（ＵＮＩＦＯＲ）は、新たな労働協約の締結について暫定合意に達した。写真はオンタリオ州オシャワにあるＧＭの組み立て工場で２０１２年６月撮影（２０２３年　ロイター／Mark Blinch）

David Shepardson

［オシャワ（カナダ・オンタリオ州）　１０日　ロイター］ - 米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とカナダの労働組合ユニフォー（ＵＮＩＦＯＲ）は１０日、新たな労働協約の締結について暫定合意に達した。今後組合員の投票で承認されれば、新協約が正式に発効する。

これに伴い、ＵＮＩＦＯＲがカナダのＧＭの３カ所の工場施設で開始したストライキは約１２時間で終結した。

ＧＭとの合意は、先月にフォード・モーターと交わした内容を踏襲しており、最大で２５％の賃上げが含まれている。

またＵＮＩＦＯＲ側が要求してきた年金拡充や退職者の所得援助、契約従業員の正規従業員への移行などもＧＭが受け入れた。

ＵＮＩＦＯＲのラナ・ペイン代表は、今回の合意には労働者が最高水準の給与に到達するまでの期間を８年から４年に短縮することも盛り込まれたと説明。カナダのＧＭで働く人々は比較的若手が多いので、これは重要な意味があると強調した。