午前の日経平均は反落、米株市場の流れ引き継ぐ SBG7%超安
ロイター / 2023年11月10日 12時13分
[東京 10日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比196円43銭安の3万2450円03銭と、反落した。米長期金利の上昇に加え、9日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを引き継いだ。個別では、ソフトバンクグループが7%超安となり、日経平均を1銘柄で約96円押し下げた。ホンダ、ソニーグループも売られた。
日経平均は155円安でスタートし、一時398円安の3万2248円24銭まで下げる場面があった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9日、物価動向次第では追加利上げを躊躇しないと述べ、米長期金利が再び上昇基調となった。東京株式市場でもグロース株を中心に売られた半面、これまで米長期金利の低下を受けて軟調だった銀行や資源などの内需株はしっかりだった。
市場では「パウエル議長の利上げに関する発言がサプライズだった。これまでは米長期金利が下がりすぎていたという側面もあり、調整が進んでいる」(大和証券の細井秀司日本株シニアストラテジスト)との声があった。
TOPIXは0.36%安の2326.72ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2412億3600万円だった。東証33業種では、値上がりは海運、水産・農林、石油・石炭製品など16業種で、値下がりはその他製品、精密機器、輸送用機器など17業種だった。
主力株では、ソフトバンクグループファーストリテイリング、アドバンテスト、ホンダの4銘柄で、日経平均を約191円押し下げた。半面、好決算を発表したトレンドマイクロは16%超高、ネクソンもしっかり。東京エレクトロンも買われた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが636銘柄(38%)、値下がりは981銘柄(59%)、変わらずは42銘柄(2%)だった。
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