無人運転車の安全性巡り業界調査を要請、米労組が当局に

David Shepardson

［ワシントン　９日　ロイター］ - 米国で２０以上の労働組合が９日、アルファベット傘下のウェイモ、アマゾン・ドット・コム傘下のＺｏｏｘなど無人運転車の安全性に関する業界全体の調査を始めるよう連邦当局に求めた。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の自動運転部門クルーズの自動運転車が事故を起こし、カリフォルニア州が営業許可を停止したことを引き合いに出している。

全米運輸労働者組合、全米トラック運転手組合、全米自動車労組（ＵＡＷ）などの労組は、ブティジェッジ運輸長官とカールソン米道路交通安全局（ＮＨＴＳＡ）局長代行への書簡で「（無人運転車は）現在の形では危険で制御できない。この業界は最低限の安全性を回復し、他の道路利用者を脅かすことなく運転できる現実的な道筋を確立するため、連邦政府の規制と指導力を切実に必要としている」と主張。

「ＮＨＴＳＡは業界全体の調査を開始し、舞台裏で起きている安全面の失敗の真相を明らかにする必要がある」としている。

ウェイモ、Ｚｏｏｘ、ＮＨＴＳＡのコメントは取れていない。