英経済、第3四半期は前期比ゼロ成長 リセッション回避
ロイター / 2023年11月10日 17時44分
11月10日 英国立統計局(ONS)が10日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.0%だった。写真は10月25日、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/ Susannah Ireland)
[ロンドン 10日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が10日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.0%だった。
ロイターがまとめた市場予想は0.1%減。景気後退(リセッション)の入り口に立つと予想されていた。
9月のGDPは前月比0.2%増。市場予想は0.0%だった。
8月のGDPは0.2%増から0.1%増に下方修正された。
統計を受け、ハント財務相は、引き続き高インフレが成長の最大の足かせになっていると指摘。22日の予算演説では投資や雇用を促進する対策を発表すると述べた。
キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は、第3・四半期のGDPについて、四捨五入すればゼロ成長だが、正確には0.02%のマイナス成長だと指摘。
「ただ、重要なポイントはコアインフレ率と賃金上昇率を急ピッチに押し下げるほど景気が低迷していないということだ。このため、イングランド銀行(英中央銀行)の利下げは、市場が予想している来年半ばではなく、来年終盤になるだろう」と述べた。
第3・四半期のGDPの内訳は、サービス部門が0.1%減、鉱工業部門がほぼ横ばい、建設部門が0.1%増。
GDPは新型コロナウイルス流行前の2019年後半の水準を1.8%上回っている。
先週、イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を15年ぶりの高水準に据え置いた。目標の3倍以上になっているインフレの抑制に取り組む姿勢を示す一方で、国内経済については第3・四半期と2024年はゼロ成長を予想した。
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