ＥＣＢ、独スコープの格付け受け入れ 欧州初

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１０日、ドイツの格付け会社スコープ・レーティングスの格付けを大半のタイプの証券について数カ月以内に受け入れると発表した。３月撮影（２０２３年　ロイター／Heiko Becker）

［フランクフルト　１０日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１０日、ドイツの格付け会社スコープ・レーティングスの格付けを大半のタイプの証券について数カ月以内に受け入れると発表した。

欧州の格付け会社がＥＣＢの認定を受けるのは初めて。現時点では米ムーディーズ、Ｓ＆Ｐ、フィッチ、カナダのＤＢＲＳモーニングスターの格付けがＥＣＢで利用されている。

スコープの格付けが受け入れられるのは、ＥＣＢの与信業務で利用される資産担保証券（ＡＢＳ）以外の証券。

ＥＣＢは「ユーロシステムのＩＴインフラへのスコープ・レーティングスの統合作業は直ちに開始され、数カ月かかる可能性が高い」とし「金融政策目的でのスコープ・レーティングスの利用開始日は、ＥＣＢのウェブサイトで事前に公表される」としている。