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米GMミシガン工場のUAW組合員、新労働協約を僅差で否決

ロイター / 2023年11月11日 2時47分

米GMのミシガン州フリントの自動車組立工場で働く全米自動車労働組合(UAW)の組合員が、新労働協約受け入れを僅差で否決した。10月30日、テネシー州で撮影(2023年 ロイター/Seth Herald)

[ロイター 10日] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)の米中西部ミシガン州フリントの自動車組立工場で働く全米自動車労働組合(UAW)の組合員が、新労働協約受け入れを僅差で否決した。UAW第598支部が9日、フェイスブックへの投稿で明らかにした。

この協約はUAWとGMが暫定合意したものだが、投票では51.8%が反対した。

投票結果は、GMにとって大幅なコスト上昇要因となる新労働協約の承認が保証されていないことを示した。GMの他の工場で働く組合員らは今後数週間以内に投票する予定だ。

GMは承認手続きについてのコメントを差し控えるとした。

GMの株価は10日午前中に約1.2%下落して26.30ドルと約3年ぶりの安値を付けた。

GMと「クライスラー」のブランドを抱える欧州ステランティス、米フォード・モーターの各工場では、史上初となる米3大自動車メーカー(ビッグ3)に対するUAWによる一斉ストライキ後に暫定合意した新労働協約を受け入れるかどうかの投票をしている。

フリント組立工場では、大型ピックアップトラック「シルバラード」を組み立てている。

新労働協約はGM全体で約4万6000人の労働者を対象としており、2028年4月までの基本給を25%引き上げ、生活費調整額と合わせた時給は最大42ドル超と33%上昇する。

ミシガン大学のエリック・ゴードン教授は「GMがさらに15セント以上の賃上げを検討する可能性は低い」と述べた。

GMは今年10月、2023年通期決算の利益見通しを撤回し、ミシガン州に40億ドルを投じて電気トラックを組み立てる工場の建設計画を延期した。

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