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FRB、物価勝利「かなり尚早」 利上げ終了か言えず=SF連銀総裁

ロイター / 2023年11月11日 6時7分

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレ率を目標の2%に戻すためのFRBによる利上げが終わったか、まだ明言する準備はできていないと述べた。8月25日、ジャクソンホールで撮影(2023年 ロイター/Ann Saphir/File Photo)

Michael S. Derby

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は10日、インフレ率を目標の2%に戻すための連邦準備理事会(FRB)による利上げが終わったか、まだ明言する準備はできていないと述べた。

デイリー総裁はCNBCのインタビューで、FRBの金融政策は「極めて良好な位置に着けている」とし、「インフレを巡るニュースもかなり良好だ」と指摘。ただ「勝利を宣言するのはまだかなり尚早だ」と語った。

パウエルFRB議長は9日、FRB当局者は金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達しているとは「確信していない」とし、「政策をさらに引き締めることが適切となれば、躊躇することなく引き締める」と表明。

デイリー総裁はパウエル氏の考えを踏襲し「FRBの政策は極めて制約的だと考えているが、それでもなお、物価上昇圧力を引き下げるために必要なほどに制約的であるかどうかは分からない可能性がある」とし、現時点でFRBはデータを注視しながら、行動を起こす準備を整える必要があると述べた。

このほか、このところの国債利回りの低下にもかかわらず、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降見られている金融条件の引き締まりが、なお経済に対する重しになっているとの見方を示した。

このところの債券市場の動きについては、根本的な問題で引き起こされているとは考えにくいとし「多くの不確実性が存在しており、債券利回りは多様な理由で変動する。金融の混乱や市場機能に対する懸念を引き起こすボラティリティーと、大きな不確実性が存在するときに自然にみられるるボラティリティーを区別して考えたい」と述べた。

FRBは10月31日─11日1日に開いたFOMCで、2会合連続で金利据え置きを決定。デイリー総裁のこの日の発言は同FOMC以降で初めて。

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