カタール・エジプト首脳が会談、ガザ人道問題や人質解放仲介巡り

エジプトのシシ大統領（右）は、カタールのタミム首長（左）と会談し、パレスチナ自治区ガザにおける暴力の鎮静化や人道支援の提供、人質解放の仲介に向けて協議した。１０日、カイロで撮影（２０２３年　ロイター/ The Egyptian Presidency/Handout via REUTERS）

Mohamed Wali　Ahmed Mohamed Hassan

[カイロ １０日 ロイター] - エジプトのシシ大統領は１０日、カイロを訪問したカタールのタミム首長と会談し、パレスチナ自治区ガザにおける暴力の鎮静化や人道支援の提供、人質解放の仲介に向けて協議した。エジプト大統領府が声明を発表した。

カタールも「ガザ侵攻を止め、エスカレーションを抑え、緊急人道援助を届けるための一致した取り組み」について議論したと述べた。

３人のエジプト治安筋は、ガザ北部での戦闘休止に向けた交渉は前進したが、双方が解放する人質や囚人の数については合意に達していないと述べた。

関係筋によると、カタールとエジプトは仲介の条件として、避難民のガザ北部への帰還保証を要求しているという。

カタールにはガザを実効支配するイスラム組織ハマスの複数の幹部が拠点を置いており、ハマスとイスラエル当局の仲介を主導してきた。エジプトもガザとの境界にあるラファ検問所を通じた支援提供や外国パスポート保持者らの避難などの交渉に関与している。