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NY市場サマリー(10日)S&Pとダウ上昇、ドル小幅高

ロイター / 2024年5月11日 6時30分

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅上昇した。

主要通貨に対するドル指数は0.09%高の105.31。ユーロ/ドルは0.08%安の1.0772ドルとなった。

市場では、来週発表される米CPIや卸売物価指数(PPI)、小売売上高などの経済指標が注目されている。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「CPIで全般的な見方が変わるとは思わない。物価上昇圧力は高止まりしているものの、下落傾向が示され、前年比で見ると弱い内容になるだろう」とし、「重要なのは、数字ではなく方向性だ」と述べた。

この日はダラス地区連銀のローガン総裁が、FRBの政策金利がインフレ率の2%目標回帰に向けて十分制約的であるかは不明で、利下げは時期尚早と発言。ドル支援要因になった。

一方、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、利下げの時期と幅は不透明なものの、インフレ率の低下が緩やかであっても、FRBは年内に利下げする公算が大きいと指摘。シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、FRBの金融政策は「比較的引き締め的」との見方を示した。

CMEフェドウオッチによると、先週の予想を下回る米雇用統計のほか、米連邦準備理事会(FRB)の政策発表を受け、市場では年内計約50ベーシスポイント(bp)の利下げが織り込まれており、9月に少なくとも25bpの利下げが行われる確率は62.2%となっている。

ドル/円は0.26%高の155.86円。週初からは約1.9%上昇した。前週は政府・日銀による介入と思われる動きを受け、ドルは対円で3.4%下落していた。

ポンド/ドルは0.02%高の1.2525ドル。10日発表の英国の第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%増と、2021年第4・四半期以来の大きさとなり、23年下半期の緩やかな景気後退から脱却したことが示された。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。FRBの金融政策の行方を見極めようと、来週発表される4月のインフレ指標が注目されている。

先週は4月の雇用統計が予想を下回ったことを受け利下げ観測が再燃し、国債利回りは1カ月ぶりの低水準を記録。利下げ観測が一段と強まるには、インフレ率がFRBが目標とする2%に近づいていることが経済指標で確認される必要がある。

BTIGのマネジングディレクター兼グローバル金利取引共同責任者、トム・ディ・ガロマ氏は、インフレが一段と低下すれば「確実に利下げのきっかけになる」と述べた。

来週は14日に4月の生産者物価指数(PPI)、15日に4月の消費者物価指数(CPI)と4月の小売売上高が発表される。4月のCPIについて、ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比3.6%。

この日発表の経済指標では、ミシガン大学の5月の消費者信頼感指数(速報値)が67.4と、6カ月ぶりの水準に低下。期待インフレ率は、1年先と5年先が共に上昇した。

終盤の取引で10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)上昇の4.504%。

2年債利回りは6bp上昇の4.868%。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス36bpと、ほぼ横ばい。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が小幅に上昇した一方、ナスダック総合はほぼ変わらずとなった。来週に重要なインフレ指標の発表を控える中、FRB当局者の発言を消化した。

週間では主要3株価指数全てが上昇。ダウの週間上昇率は昨年12月中旬以来の大きさとなった。

S&P500の主要11セクターのうち、主要消費財が上昇率トップだった一方、一般消費財株は下落率トップだった。

第1・四半期の決算発表シーズンが終盤に近づいており、LSEGによると決算を発表したS&P500構成銘柄459社のうち77%が市場予想を上回る業績となった。

個別銘柄ではエヌビディアが1.3%上昇。半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)が4月の売上高が約60%増加したと発表したことを受けた。

米バイオ医薬品会社ノババックスは98.7%急騰。製薬大手仏サノフィと最大12億ドルのライセンス契約を締結したことを受けた。

音声AIプラットフォームサービスを提供するサウンドハウンドAIは7.2%高。第1・四半期の売上高が予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.10対1の比率で上回った。ナスダックでも1.59対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は94億7000万株。直近20営業日の平均は108億7000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 中東情勢の悪化をにらんだ安全資産としての金に注目が集まり、続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比34.70ドル(1.48%)高の1オンス=2375.00ドル。週間では2.88%高だった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米利下げ期待の後退が重しとなり、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.00ドル(1.26%)安の1バレル=78.26ドル。7月物は0.96ドル安の77.84ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 155.72/155.75

始値 155.73

高値 155.9

安値 155.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0769/1.0773

始値 1.0777

高値 1.0789

安値 1.0761

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.00 4.6425%

前営業日終値 100*12.50 4.6010%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.00 4.5003%

前営業日終値 99*13.00 4.4490%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*15.25 4.5164%

前営業日終値 100*23.25 4.4600%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.13 4.8719%

前営業日終値 100*04.00 4.8070%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 39512.84 +125.08 +0.32

前営業日終値 39387.76

ナスダック総合 16340.87 -5.40 -0.03

前営業日終値 16346.27

S&P総合500種 5222.68 +8.60 +0.16

前営業日終値 5214.08

COMEX金 6月限 2375.0 +34.7

前営業日終値 2340.3

COMEX銀 7月限 2850.6 +14.1

前営業日終値 2836.5

北海ブレント 7月限 82.79 ‐1.09

前営業日終値 83.88

米WTI先物 6月限 78.26 ‐1.00

前営業日終値 79.26

CRB商品指数 289.4686 ‐0.5203

前営業日終値 289.9889

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