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カナダ失業率、5月は6.2%に小幅上昇 賃金の伸びも加速

ロイター / 2024年6月10日 10時4分

カナダ統計局が7日発表した5月の失業率は6.2%と前月から0.1ポイント上昇し、予想と一致した。2年超ぶりの水準となった一方、賃金の伸びは加速した。写真はスタッフを募集する店舗。トロントで2022年6月撮影(2024年 ロイター/Carlos Osorio)

Promit Mukherjee Ismail Shakil

[オタワ 7日 ロイター] - カナダ統計局が7日発表した5月の失業率は6.2%と前月から0.1ポイント上昇し、予想と一致した。2年超ぶりの水準となった一方、賃金の伸びは加速した。

失業率は過去1年にわたって上昇傾向で、2023年4月から1.1ポイント上昇している。

一方、正規雇用の平均時給伸び率は5.2%と4月の4.8%から加速した。

失業率上昇は経済が高水準の金利の圧力を受けていることを示すが、賃金の伸びがインフレ率を上回ると物価対策が複雑化する。

マッケンジー・インベストメンツのシニアエコノミスト、ジュール・ブドロー氏は「少し嫌な数字だ。最大の懸念は賃金上昇で、中央銀行にとって問題になる」と述べ、かつて賃金上昇ペースが速すぎるとして中銀が利下げに消極的だった経緯に言及した。

雇用統計を受け、金融市場が織り込む7月利下げの確率は50%超から44%に下がった。

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