NZ中銀、政策金利据え置き 将来的な金融緩和の可能性示唆
ロイター / 2024年7月10日 12時24分
7月10日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は、政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を8会合連続で5.5%に据え置いた。写真はNZ中銀。ニュージーランドのウェリントンで2016年3月撮影(2024 ロイター/Rebecca Howard)
Lucy Craymer
[ウェリントン 10日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は10日、政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を8会合連続で5.5%に据え置いた。インフレが予想通りに鈍化すれば、制約的な金融政策を徐々に緩和する可能性があることを示唆した。
ロイター調査ではエコノミスト32人全員が据え置きを予想していた。
中銀は声明で「金融政策は制約的にとどまる必要があるとの認識で一致した。制約の程度は、予想されるインフレ圧力鈍化に合わせて時間とともに緩和されるだろう」と述べた。
声明は前回よりもハト派的な内容となった。5月の会合では政策が長期間にわたり制約的にとどまる見通しだとし、インフレが抑制されなければ利上げもあり得るとしていた。
早期利下げ観測が高まり、NZドルは0.6085米ドルと0.74%下落。2年物スワップ金利は11ベーシスポイント(bp)低下して6カ月ぶり低水準の4.6850%となった。10月の25bp利下げを織り込んでいる。
中銀は制約的な金融政策により消費者物価指数(CPI)上昇率が大幅に鈍化したと指摘。インフレ率は第1・四半期の4%から今年後半に1─3%の目標レンジに戻るとの見通しを示した。
国内で生じた物価圧力の一部は依然として強いものの、生産能力への圧力と企業の価格設定志向の低下に伴い、インフレの持続性が緩和する兆候があるとした。
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