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金ETF、6月は14億ドル流入超 運用資産総額2333億ドル=WGC

ロイター / 2024年7月10日 12時39分

 7月9日、金(ゴールド)の国際調査機関で金鉱山開発企業が加盟するワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は9日、現物の裏付けがある金上場投資信託(ETF)が6月に14億ドル(17.5トン)の流入超だったと発表した。写真は金塊。ロシアのノヴォシビルスクで昨年9月撮影(2024 ロイター/Alexander Manzyuk)

[ロンドン 9日 ロイター] - 金(ゴールド)の国際調査機関で金鉱山開発企業が加盟するワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は9日、現物の裏付けがある金上場投資信託(ETF)が6月に14億ドル(17.5トン)の流入超だったと発表した。欧州やアジアの市場に上場するETFが現物保有量を増やしたためで、流入超は2カ月連続となった。

金ETFは、地金を裏付け資産としており、金への投資需要に応える重要な金融商品となっている。地政学的リスクの高まりや景気の先行き不透明感から、金は安全資産としての需要が高まり、5月20日に1オンス=2449.89を付けて史上最高値を更新した。

運用資産総額は6月に2333億ドルに達した。ただ、金保有量は計3105.5トンにとどまり、依然2020年以来の最低水準に近い状態だ。

今年上半期は欧州と北米のファンドが売りを主導した結果、67億ドル(120トン)の資金流出超となり、13年上半期以来11年ぶりの大きさを記録した。一方、流入超はアジアに限られた。

WGCによると、世界的な金利上昇に伴って金ETFは3年連続で流出超となっており、24年5、6月の流入超は同年上半期の流出をわずかに相殺したに過ぎないという。

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