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仏大統領、主要政党に連立呼びかけ 急進左派から反発も

ロイター / 2024年7月11日 8時35分

 フランスのマクロン大統領は7月10日、国民議会(下院)で安定した多数派を形成するため連携するよう主要政党に求めた。7日、ル・テュケの投票所で代表撮影(2024年 ロイター)

Elizabeth Pineau Dominique Vidalon

[パリ 10日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は10日、国民議会(下院)で安定した多数派を形成するため連携するよう主要政党に求めた。

地方紙への書簡で「共和国的価値観」を持つ主要政党に連立を呼びかけ、そうしたグループから首相を選びたいと表明。

「政治指導者らが国民と国の利益のために良識と調和、冷静さを示す能力に希望を託そう」とした上で「これらの原則に照らして首相人事を決定する」と述べた。

7日に行われた総選挙の決選投票では、急伸左派「不屈のフランス(LFI)」、社会党、環境政党、共産党でつくる左派連合「新人民戦線(NFP)」が予想に反して最多議席を獲得したが、過半数には届かなかった。マクロン氏の中道連合が続き、極右「国民連合(RN)」は第3勢力にとどまった。

大統領は最大会派に政権樹立を要請するのが通例だが、憲法で義務付けられているわけではない。

マクロン氏はRNやLFIを連立から排除することを明確には求めなかったが、「共和国的価値観」への言及は通常、極左や極右の政党を排除するものと理解される。

一部のLFI議員は書簡に反発し、マクロン氏は左派連合が選ぶ首相候補を受け入れ、同連合に政権樹立を認めるべきだと述べた。

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