米国民のインフレ期待、8月はほぼ安定＝ＮＹ連銀報告書

Michael S. Derby

[９日 ロイター] - 米ニューヨーク（ＮＹ）連邦準備銀行は９日、インフレ圧力に対する国民の見通しが先月にほとんど変わらなかったとする報告書を出した。

８月の消費者期待調査によると、回答者は１年先と５年先のインフレ率をそれぞれ３％、２．８％と予想しており、７月と変わらなかった。ただ、３年先は２．５％と、７月の２．３％から上昇した。

また、住宅価格の予想上昇率も７月の３％から３．１％に上昇した。

全体的なインフレ期待はほぼ横ばいだったが、国民はガソリン代、家賃、医療費の値上げ加速を予想し、食料品と大学学費の値上がりが鈍化すると見込んだ。

信用アクセスへの期待が改善する一方、債務返済が滞るとの見通しが３カ月連続で強まり、８月は２０２０年４月以来の高水準になったという。