中国、年間12億トン超の炭鉱開発計画、温室ガス大幅増の恐れ
ロイター / 2024年9月10日 14時20分
中国が開発を計画している新たな炭鉱は、4月現在で生産能力にして年間12億8000万トン相当と、世界中で計画されている新炭鉱の半分以上を占めることが明らかになった。写真は陝西省の炭鉱で2023年4月撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 10日 ロイター] - 中国が開発を計画している新たな炭鉱は、4月現在で生産能力にして年間12億8000万トン相当と、世界中で計画されている新炭鉱の半分以上を占めることが、米グローバル・エネルギー・モニター(GEM)が10日公表した調査報告書で明らかになった。温室効果ガスであるメタンの大幅な排出増加をもたらす恐れがある。
報告書によると、中国が計画している炭鉱には年間生産量100万トン以上の大規模炭鉱が複数含まれている。計画の35%(生産量ベース)は既に建設が始まっているため、3─5年以内に生産が大幅に拡大する見通しだ。
中国の既存炭鉱は、世界全体の同規模炭鉱によるメタン排出の70%を占めている。計画中のプロジェクトが全て完了すると、この割合が75%に増える見通しだという。
中国の既存大規模炭鉱の生産能力は年間38億8000万トンで、世界全体の約半分を占める。
GEMのプロジェクトマネジャー、ドロシー・メイ氏は「石炭生産能力の拡大は現在、国家(中国)の優先政策であり、政治課題だ」と指摘。中国は長期契約制度を採っているため、炭鉱企業の収益性が保証されていると説明した。
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