NY外為市場=ドル下落、FRB利下げ幅にはなお議論の余地
ロイター / 2024年9月11日 7時12分
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対して値を下げた。重要なインフレ指標の発表と米大統領選討論会を控えるが、いずれも全般的な金融政策に影響を与える公算は小さいとみられる。
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、4年余りぶりとなる利下げに踏み切るとの見方が強いものの、利下げ幅についてはなお議論の余地がある。
LSEGによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は来週のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる確率は67%との見方を織り込んでいる。50bpの利下げ幅については33%。先週6日は、米雇用統計の内容を受け50%まで上昇していた。
マネーコープの北米ストラクチャード商品部門責任者、ユージン・エプスタイン氏は、ドル指数は8月下旬の安値から上昇傾向にあるが、主に金利がその押し上げ要因になっていると指摘。「来週のFOMCでの利下げ決定を市場はかなり期待していたが、そうした期待の一部は後退している」と述べた。
市場は、利下げ幅を見極める材料として11日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)に注視している。
主要通貨に対するドル指数は101.63と、ほぼ横ばい。
午後の取引で、ドルは円に対して0.5%安の142.35円。6日に付けた1カ月ぶりの安値141.75円からそう遠くない水準にある。
ドルはスイスフランに対しては0.3%安の0.8466フラン。ユーロは0.1%安の1.1024ドルとなった。
12日の欧州中央銀行(ECB)の理事会を控え、投資家らは年内のECBによる利下げ幅が計63bpとの見方を織り込んでいる。
一方、英ポンドは0.1%高の1.3081ドル。中国人民元は対ドルで若干下落し、0.1%高の7.1193元となった。
10日に行われる米大統領選のテレビ討論会にも注目が集まる。共和党候補トランプ前大統領が勝利すれば、減税や財政支出の増加が金利を押し上げドル高になるとの見方が強い。
*表を更新しました
ドル/円 NY終値 142.43/142.48
始値 143.03
高値 143.19
安値 142.21
ユーロ/ドル NY終値 1.1019/1.1020
始値 1.1040
高値 1.1043
安値 1.1016
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