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ガザの「壊滅的状況」に即時対応を、米国連大使がイスラエルに要求

ロイター / 2024年10月10日 9時55分

 10月9日、国連安全保障理事会は、パレスチナ自治区ガザの人道危機について会合を開いた。ガザのブレイジ難民キャンプで8日撮影(2024年 ロイター/Ramadan Abed)

Michelle Nichols

[国連 9日 ロイター] - 国連安全保障理事会は9日、パレスチナ自治区ガザの人道危機について会合を開いた。トーマスグリーンフィールド米国連大使はイスラエルに対し、ガザ住民の悲惨な状況に早急に対処するよう求めた。

ガザ南部・中部について「壊滅的状況が何カ月も前から予想されていたのに、依然対処されていない」とし、「緊急に措置を講じるようイスラエルに求める」と述べた。

イスラエルがガザ北部住民に再び避難を命じたことにも触れ、再建に向け帰還を可能にしなければならないと指摘。「ガザ地区を縮小するような措置を含め、ガザの人口や領域の変更があってはならない」とした。

ロイターは先週、ガザへの食料供給がここ数週間で急減していると報じた。関係者によると、イスラエルが一部の人道援助物資に対して新たな税関規制を導入したほか、商業輸送も縮小したことが要因という。

トーマスグリーンフィールド氏は「物資輸送の障壁は増やすのではなく減らす必要がある」とし、輸送を制限することで住民の苦しみを悪化させるべきでないと訴えた。

イスラエルのダノン国連大使は「人道支援に制限は一切課していない」と反論し、イスラム組織ハマスが支援を必要としている人から物資を遠ざけていると非難した。

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