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銀行・信金の貸出、9月は+2.7% 不動産・M&Aで資金需要続く

ロイター / 2024年10月10日 10時7分

Takahiko Wada

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日に発表した9月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比2.7%増の624兆2410億円だった。伸び率は前月の3.0%を下回ったが、残高は2000年1月以降の最高水準を更新した。不動産関連やM&A(企業の合併・買収)関連、経済活動の改善に伴う資金需要が続いている。

業態別にみると、都銀等が2.8%増の250兆0441億円となり、伸び率は前月の3.6%から大幅に縮小した。為替円高で外貨建て貸出の円換算ベースの金額が目減りしたほか、エネルギー・原材料価格上昇に伴う運転資金需要が減少した。地銀・第二地銀は3.2%増の296兆5731億円で、残高は1991年7月以降の最高を更新した。信金は0.6%増だった。

預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比1.1%増の1047兆8109億円だった。伸び率は前月の1.2%から小幅に鈍化した。貸出の増加や、財政資金の滞留などで預金残高は高めの水準が続いている。

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