午前の日経平均は続伸、米株高や円安で 小売決算など控え上値は重い
ロイター / 2024年10月10日 12時8分
10月10日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比117円09銭高の3万9395円05銭と小幅に続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2018年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 10日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比117円09銭高の3万9395円05銭と小幅に続伸した。前日の米国株式市場での底堅い動きや円安基調が追い風となった。きょうは国内でファーストリテイリング、セブン&アイ・ホールディングスなど主力小売企業の決算のほか、米国で9月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるため、買い一巡後は様子見ムードが強まり、日経平均は上げ幅を縮小した。
日経平均は297円高で寄り付いた後、338円高の3万9616円59銭まで上昇した。その後は半導体などの主力ハイテク株が利益確定売りに押され、上げ幅を縮小した。注目イベントを控える中、様子見姿勢が広がり、値動きは限定的だった。
石破茂内閣は9日、衆議院を解散し、15日公示・27日投開票の日程で総選挙が行われる。アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「足元では選挙トレードのバイアスが働きやすい一方、決算を控えているため上値も重くなりやすい」と話す。解散から開票日までは「選挙は買い」の思惑が意識されやすいものの、日本株は当面、レンジ相場での推移となりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は0.22%高の2713.08ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7903億2400万円だった。東証33業種では、ゴム製品、銀行、輸送用機器など19業種が値上がり、小売、その他製品、繊維製品など13業種が値下がり、鉄鋼は変わらずだった。
主力株では、ファーストリテイリングが株式分割後の上場来高値を更新したほか、ソフトバンクグループ、信越化学工業もしっかり。SUBARU、ホンダなどの自動車株も買われた。半面、アドバンテスト、東京エレクトロンなどの半導体関連株は利益確定売りに押された。前日に決算を発表したイオンは4日続落し、8%超安となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが517銘柄(31%)、値下がりは1069銘柄(65%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
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