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台湾総統「中国に台湾を代表する権利ない」、国際課題で協力も

ロイター / 2024年10月10日 14時15分

 10月10日、台湾の頼清徳総統(写真)は、建国記念日に相当する双十節の演説で、中国には台湾を代表する権利はないと表明した。写真は台湾の高雄で6月撮影(2024 ロイター/Ann Wang)

[台北 10日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は10日、建国記念日に相当する双十節の演説で、中国には台湾を代表する権利はないと表明した。ただ、気候変動への対応など国際的な課題で中国と協力する意思があるとも述べ、硬軟両様の姿勢を示した。

頼氏は5月に就任。中国から「独立分裂主義者」と批判されている。

同氏は中台がいずれか一方に「従属しているわけではない」と改めて表明。「この土地では民主主義と自由が拡大し、繁栄している。中華人民共和国に台湾を代表する権利はない」と述べた。

台湾の主権を守り、台湾海峡の平和を維持する決意は変わらず、中国に対等で威厳のある対話を求める決意にも変わりはないと発言した。

一方、中国と協力する姿勢も示し「気候変動への対応、感染症対策、地域の安全保障の維持で中国と協力し、台湾海峡両岸の人々の幸福のために平和と相互繁栄を追求する意思がある」と発言。

さらに、中国が国際社会の期待に応え、ロシアのウクライナ侵攻や中東紛争の終結に向けて影響力を行使し、他国と協力することを望むと述べた。

「中国が国際的な責務を果たし、台湾とともに地域と世界の平和、安全、繁栄に貢献することを期待する」と述べた。

同氏の発言に対して、中国側からの反応は現時点でない。

中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室は8日、頼氏が「邪悪な意図」で緊張を高めていると批判した。中国よりも台湾の方が歴史が長く、中国は台湾市民の祖国にはなり得ないとする発言に反発した。一方、台湾国防省は9日、中国が台湾周辺で再び合同戦闘パトロールを実施したと明らかにした。

台湾や欧米諸国の当局者は、頼氏の演説を受けて、中国がさらなる軍事演習を実施する可能性があると警戒している。

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