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英製薬GSK、米地裁の「ザンタック」訴訟で22億ドル支払い和解

ロイター / 2024年10月10日 13時26分

 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は9日、胸焼け薬「ザンタック」(既に販売中止、資料写真)の服用でがんが発症したとして米連邦地方裁判所で起こされた訴訟の大半について、最大22億ドルを支払って和解することで合意したと発表した。(2024年 ロイター/Brendan McDermid/Illustration)

Brendan Pierson

[9日 ロイター] - 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は9日、胸焼け薬「ザンタック」(既に販売中止)の服用でがんが発症したとして米連邦地方裁判所で起こされた訴訟の大半について、最大22億ドルを支払って和解することで合意したと発表した。

原告を代表する法律事務所10社との間で、約8万件の訴訟について和解に至った。これは全米の地裁で起こされた訴訟の93%に相当する。コネチカット州の研究所が起こした内部告発訴訟についても、7000万ドルを支払って和解するとした。

GSKは、ザンタックの有効成分が、がんの発生リスクを高めたことを示す「一貫した、もしくは信頼に足るエビデンスは存在しない」との声明を出し、自社の落ち度を認めずに和解に合意。和解によって係争継続のリスクが避けられ、自社にとって長期的に最善の利益になるとした。

ザンタックは1983年に米当局の承認を得た薬で、1988年には世界で最も売れた医薬品となった。GSKのほか、米ファイザー、仏サノフィ、独ベーリンガーインゲルハイムが異なる時期に販売しており、ファイザーとサノフィも先に同様の訴訟で和解を発表している。

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