セブン&アイが減益予想に下方修正、コンビニ低調
ロイター / 2024年10月10日 16時49分
10月10日、セブン&アイ・ホールディングスは、2025年2月期の連結営業利益予想を5450億円から前年比24.6%減の4030億円に下方修正した。写真はセブン&アイHDのロゴ。都内で2017年12月撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 10日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスは10日、2025年2月期の連結営業利益予想を5450億円から4030億円に下方修正した。物価高が続く北米でコンビニエンスストア事業の客数が減少し、前年比2%の増益予想が24.6%の減益に転じる。
セブン&アイはこの日、イトーヨーカ堂などコンビニ以外の事業に外部資本を導入する方針を発表したが、中核と位置付けるコンビニ事業自体の成長に不透明感が強まった。
IBESがまとめたアナリスト17人の予想平均5264億円を下回った。
国内コンビニ事業の営業利益見通しは2600億円から2400億円に、既存店売上高伸び率予想は前年比2.5%増から同0.4%増に引き下げた。北米は営業利益を4249億円から3204億円に、既存店売上高伸び率を同0.5%増から3%減に見直した。
連結の純利益予想は従来の2930億円から同27.4%減の1630億円に下方修正した。イトーヨーカドーのネットスーパー事業撤退に伴い458億円、北米コンビニ事業の不採算店閉店で543億円の特損を計上する。
併せて発表した24年3─8月期の連結業績は、営業利益が前年同期比22.4%減の1869億円だった。主力のコンビニ事業は国内外とも期初計画を下振れ、前年同期比では国内が7.8%、海外が35%の減益だった。純利益は前年同期比34.9%減の522億円だった。
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