ＦＲＢ、一連の利下げへ 景気の現状維持目指す＝シカゴ連銀総裁

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁（写真）は１０日、インフレ率が目標とする２％近辺まで低下し、経済がほぼ完全雇用状態にある中、向こう１年から１年半の間に一連の利下げが実施されるとの見方を示した。７月撮影（２０２４年　ロイター/Ann Saphir）

[１０日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は１０日、インフレ率が目標とする２％近辺まで低下し、経済がほぼ完全雇用状態にある中、連邦準備理事会（ＦＲＢ）はこの状況を維持することを目指しているとし、向こう１年から１年半の間に一連の利下げが実施されるとの見方を示した。

グールズビー氏はＣＮＢＣのインタビューで「向こう１年から１年半の間に、政策金利を安定した水準に段階的に移行させていくとよそうされる」と言及。ＦＲＢ当局者の間で、この期間中に金利を「かなり」引き下げなくてはならないという広範な合意があると述べた。

同時に、時に相反する経済指標を検証していく中で、９月の会合のように政策決定を巡る見解が分かれる場合が短期的に増える可能性があるとの考えを示した。