鴻海の従業員4人が中国で拘束と台湾当局、「背任」容疑

　１０月１０日、台湾で対中国政策を担当する大陸委員会は、電子機器受託生産大手の鴻海精密工業の従業員４人が「背任」に相当する疑いで、中国の鄭州で拘束されているとロイターに明らかにした。上海で２０２２年撮影（２０２４年　ロイター/Aly Song）

[台北 １０日 ロイター] - 台湾で対中国政策を担当する大陸委員会は１０日、電子機器受託生産大手の鴻海精密工業の従業員４人が「背任」に相当する疑いで、中国の鄭州で拘束されているとロイターに明らかにした。

鄭州には米アップルのスマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ」を組み立てている鴻海の主要工場がある。

同委員会は「非常に奇妙な」状況だとし、少数の中国安全保障当局者による汚職や権力乱用に関連している可能性があるとしたが、詳細には言及しなかった。

鴻海はコメントを控えた。

委員会によると、鴻海は「損失を受けておらず、４人の従業員は会社の利益を害するようなことは何もしていない」と述べたという。

委員会はこの問題について、企業の信頼を著しく損ねているとし、中国に可能な限り迅速な調査と対応を求めた。

中国国務院台湾事務弁公室はからのコメントは得られていない。