トランプ氏は欧州の利益守り、ウクライナを見捨てない=伊首相
ロイター / 2025年1月10日 11時24分
1月9日、イタリアのメローニ首相(写真)は記者会見で、トランプ次期米大統領が就任後は欧州の利益を守るとともに、ロシアと戦うウクライナを見捨てることはないとの見解を示した。写真はイタリアのローマで撮影(2025 ロイター/Remo Casilli)
Angelo Amante Crispian Balmer
[ローマ 9日 ロイター] - イタリアのメローニ首相は9日の記者会見で、トランプ次期米大統領が就任後は欧州の利益を守るとともに、ロシアと戦うウクライナを見捨てることはないとの見解を示した。
メローニ氏はトランプ氏と最も親しい欧州指導者の1人で、先週末に米南部フロリダ州を訪れてトランプ氏と会談した。
トランプ氏が今週、デンマーク自治領グリーンランドや中米パナマ運河を獲得するために軍事力や経済力を行使する可能性を否定しなかったことについて、メローニ氏は「米国が数年以内に力づくで関心のある領土を併合しようとする可能性については、自信を持って排除できる」と発言。トランプ氏は、戦略的に重要な地域が中国など競合国の手に落ちるのを許さないと警告しているに過ぎないとの見方を示した。
トランプ氏が米国によるウクライナ支援を中止し、ロシアとの戦争を終結させるためにウクライナに不利な条件を飲ませるとの観測があることについては、米国はウクライナへの関与をやめないと予想。「トランプ氏には外交と抑止力のバランスを取る能力があり、今回もそうなるだろう」と述べた。
全世界に関税を課すトランプ氏の案については「関税は適切な解決策ではないと思うが、欧州連合(EU)のパートナー各国と米国との話し合いによって解決策が見つかると信じている」と語った。
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