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パリでAIサミット開催、技術革新と安全なAI活用議論へ

ロイター / 2025年2月10日 20時1分

 フランスのパリで10日から「人工知能(AI)アクションサミット」が開かれる。写真は、「人工知能」と表示された画面。1月27日、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Jeffrey Dastin

[パリ 10日 ロイター] - フランスのパリで10日から「人工知能(AI)アクションサミット」が開かれる。過度に厳格な規制が技術革新を妨げているとの批判が高まる中、政治指導者やハイテク企業幹部がAIを安全に活用する方法について意見を交わす。

米グーグルのシニア・バイス・プレジデント、ジェームズ・マニーカ氏は9日の記者会見で、AIがもたらす機会が「より大きな焦点」になっていると述べた。

サミットの参加者はAIが必要とする膨大なエネルギーを管理する方法や、途上国におけるAI活用についても議論する。拘束力のない声明が発表される見込み。

米国ではトランプ政権がAIに関する規制撤廃を進めている。このため欧州でも企業が競争力を維持するために、より柔軟な規制を採用すべきとの声が強まっている。

サミット開催国であるフランスのマクロン大統領は7日に国内紙に掲載されたインタビューで、「ルールを設けないリスクがあり、これは危険だ。しかし欧州がルールを作り過ぎれば、逆のリスクもある。技術革新を恐れるべきではない」と語った。

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は仏紙ルモンドへの寄稿で、「成長、雇用、進歩を望むなら、イノベーター(革新者)には革新を、ビルダー(創造者)には創造を、デベロッパー(開発者)には開発を自由に行わせるべきだ」と訴えた。

一方、「AIのゴッドファーザー」の一人とされる研究者ヨシュア・ベンジオ氏は9日のイベントで、最先端のAIはすでに人を欺いたり、自己防衛的な行動を取ったりする能力を持ち始めていると指摘。これは将来的なリスクの兆しだと警告した。

サミットにはバンス米副大統領や中国の張国清副首相、カナダのトルドー首相らが出席する。仏大統領府によると、マクロン氏は10日に張氏、11日にバンス氏と会談する。

会議では米アルファベットのスンダー・ピチャイCEOやアルトマン氏ら大手ハイテク企業トップが講演する。企業幹部らは10日に政治指導者らとの夕食会に参加する。

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